まずは発症予防が大事です。それには、バランスの取れた食事と適度な運動に加え、特定健診を定期的に受けることをお勧めします。特定健診には血糖値やHbA1cが検査項目にあります。健診で異常が見つかったら速やかに医療機関を受診し、詳しい検査を受けましょう。
早期の糖尿病診断には糖負荷試験を行います。75グラムのブドウ糖が含まれる溶液を飲んで、飲む前と飲んだ後の血糖値などの変化を見ます。簡単な検査なので、ぜひきちんと診断を受けてほしいと思います。もしそこで糖尿病と診断されたら、定期受診を継続することが最も大事です。糖尿病の治療では、最初は薬を飲む必要がなく食事療法だけという場合もあります。ところが、「薬がないなら病気じゃない」という気持ちになるのか、治療を途中で止めてしまうケースが見られます。これは大きな間違いです。治療の中断は、重症化のリスクとなってしまいます。
健診結果で必要とされた精密検査を受けない、治療を途中で止める。この2つが最も避けたいことです。糖尿病は、治療を継続して良好な血糖コントロールを維持することで合併症を予防し、健康寿命を全うすることが可能です。検査と、必要な治療をぜひ継続しましょう。